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アプリテーマ決め4 iBeacon

http://memo.raaq.jp/blog/2014/05/23/iwatchがもたらすものはbleの流行。その先の未来は、見/

「ビーコン」と呼ぶ信号波を常に発信するビーコン発信器と、それを(送)受信するデバイス(スマートフォンなど)とで信号をやりとりする。デバイスが、信号の強弱や信号に埋め込まれた情報から「ビーコン発信器からの距離」や「ビーコンの種別」などを識別する仕組みだ。

iBeaconそのものは、基本的「距離」と「相手」を認識する方法しか提供しない。

一般にiBeaconはビーコン発信器から半径十数メートルほどの距離を対象に、現時点は範囲内のすべての端末に対して信号を一方的に送信する仕組みが軸なためだ。


1.客が店から半径10メートルの距離まで近づいたら、アプリがこの(ショップ固有の)iBeacon信号に反応し、サーバから最新情報を取得してくる仕組みを構築しておく。

2.iBeaconはiPhoneとビーコン発信器との“距離”をかなり高精度に測定できる。店内・館内へ複数のビーコン発信器を設置しておく。iPhoneアプリがそれぞれのビーコン発信器の位置関係を把握し、ビーコン発信器より得られた信号強度を計算することで、iPhoneを持つ利用者が店内のどのあたりにいるのか、おおよその位置を特定できる。
スーパーマーケットやホームセンターなどで、自分が購入したい商品をあらかじめ登録すると、お店のどこに目的の商品があるかをアプリが誘導してくれる、などの利用シーンが考えられる。



iBeaconは、信号を出力するビーコン発信器そのものや、技術というより、「それぞれ個別のアプリ」を中心に、どのように周辺システムを構築していくかが重要になる。つまり、サービスを利用してもらうには、利用者がその該当アプリを「すでに使っている(インストール済みである)ことが前提」になる(※現時点は)。

 すべての機能は「アプリ次第」。だから、この存在をなんとか告知して認知してもらい、まず「ユーザーにインストールしてもらう」ことがまず第一歩なのだ。ここが難しい……と、サービス提供各社はいま、ここに頭を悩ませている。



iBeaconが定期発信するのは「自分がどのビーコン発信器か」を識別する信号のみであることはこれまでも何度か説明した。個々のビーコン発信器には独自の番号が割り当てられており、基本的に重複しないようになっている。

キャッチしたiBeaconの「独自の番号」をもとに、利用者は現在「どの店の、どの場所にいるのか」を割り出して、それに適する必要な最新のセール情報をサーバから引っぱってくる。

「アプリを起動するきっかけ」を与え、「現在どこいるのか」を伝えているに過ぎない。店の場所に関しても、GPSのように現在の細かい位置で調べて……というのではなく「このビーコン発信器は、××という店の、どの場所へ置いたもの」と、アプリ、あるいはサーバ(ビーコン管理システムなど)にあらかじめ登録してある情報を参照して識別する。

このビーコン発信器独自の番号は「UUID」と呼ばれている。UUIDはさらに2種類の識別番号が付与され、1つのUUIDで、1つのグループを構成している。例えば全国展開している小売店チェーンであれば、店に設置したビーコン発信器ごとに異なる識別番号を付与しつつ、UUID自体は同じものを与えることで、チェーン全体で1つのグループを構成できる。

iOS 8では、iPhoneのロック画面の左下に「何らかのiBeacon信号を受信したら、それに対応するアプリのダウンロード先を示す」仕組みが導入される。

基本的に、iBeaconは「入り口」である。そこから先にどんなサービスが利用できるかは、すべて「アプリ(とスマートデバイス)」が担っている。前回、iBeaconを屋内でのナビゲーションに利用したり、店舗での商品購入の支払いが行えるような仕組みもiBeaconで可能に──と説明したが、これらはすべてiBeaconで得た情報を引き継いだアプリが、アプリ内に記録されている情報や、インターネットを介したサーバとのやり取りで得た情報を元に実現しているサービスである。



O2Oだけでなく、子供やお年寄りを見守るための用途も考えられるという。その場合は信号を出すビーコンを体に装着し、受信センサーを玄関や階段などに設置。見守りたい対象が移動したり、危険な場所に近づいた場合に家族や知人にアラートを出すことができる。